試される大地から

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人生とはかくも不条理。格差を助長する『ハロー効果』と『マタイ効果』

人生を大きく左右しうるものに、『ハロー効果』と『マタイ効果』があると思う。

ハロー効果とは

ハロー効果は、認知バイアスのことを指す。

ハロー効果(ハローこうか、英語: halo effect)とは社会心理学の用語で、ある対象を評価する時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる(認知バイアス)現象のこと。後光効果、ハローエラーともいう。例えば、ある分野の専門家が専門外のことについても権威があると感じてしまうことや、外見のいい人が信頼できると感じてしまうことが挙げられる。

ハロー効果 - Wikipedia

ネット界隈では有名な画像だが、容姿にすぐれた人間ほど採用が有利になることを説明した画像である。本来ならば容姿と業務遂行能力というのは必ずしも関係はないはずだが、容姿という単なる一要素に引っ張られて採用結果にまで影響してしまった「ハロー効果」の結果と言えるだろう。

本来ならば関係のない事柄が結び付けられて考えられることで、実力以上にチャンスを得る人もいれば、チャンスを失う人も出ることになる。ルックスのいい人間などは最もわかりやすいケースと言えるだろう。

マタイ効果とは

マタイ効果とは、「富めるものはますます富み、貧しいものはますます貧しくなる」という聖書の一節から生まれた言葉である。

有利な要素をもつ人がさらに有利となり、不利な要素を持つ人がさらに不利になってしまうという社会心理学で使われる用語である。格差がさらなる格差の拡大再生産を引き起こすことを意味する。

to-manabi.com

例えば、若年期に失業を経験した人間はその後の人生でも失業を経験しやすくなるという。またその後の所得も失業しなかった人間と比べても有意に低くなるのだそうだ。こうした効果は『烙印効果』と呼ばれる。

socius101.com

一番わかり易いのが就職氷河期世代の例だろう。就職氷河期世代は現在40代後半の人たちである。バブル崩壊が直撃し、就職難にあえいだ世代として有名だ。今でもこの世代は正社員の割合が低く、フリーターを続けている人が多い。

就職氷河期 - Wikipedia

また、スポーツ選手においてもマタイ効果とみられる現象が観察されている。日本においては4月・5月生まれの選手が多いといわれている。そして海外でもカナダのアイスホッケー選手は1月生まれが多い結果となっている。理由はもうおわかりだろうが、年度初めや年齢の区切りの関係でこのような結果になっているのだ。

子供のうちは、同じ学年であっても数ヶ月の違いが大きな発育の差が現れるものだ。年度の最初のほうに生まれた子供ほど早生まれの子供よりも有利となり、より試合への出場機会を得る可能性が高くなるのである。スポーツ選手の例はそれを端的に表したものではないだろうか。

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景況といった偶然の要素や、小さな個人差がマタイ効果によって、徐々に経済面・待遇面での格差を生み出し、最終的にはとてつもなく大きな差となって降り掛かってくるのである。ちょっとした偶然とも言えるような差でいい結果が出した人間がさらにいい結果を生み出していくことは十分考えられる。

僕もこうしたことには覚えがある。僕は小中学校と野球をやってきたのだが、野球人気が今よりもずっと高く、子供の多い地域であったため少年野球チーム・中学校の野球部と試合に出ることができなかった。

特にバッティングは試合に出なければカンを掴むことは難しいから、試合に出られるメンバーと出られないメンバーの間では練習だけでは埋めがたいほどの大きな差がつくものだ。レギュラーは経験を積んでますますレギュラーの座を盤石なものとしていくし、ベンチ要員は試合に出られないからますます活躍の機会を失っていく。

『ベンチ要員はろくに試合に出られないのに、どうすればレギュラーになれるというのか』と小中学生のころはよく思ったものだ。レギュラーとベンチ要員の固定化。小さなことではあるがこれもマタイ効果の一種と言える。

参考

from40simple.hatenablog.com

shoyo3.hatenablog.com

blog.tinect.jp

http://www.doctor-sumai.com/colum/002c2-036.html