試される大地から

プログラミングのTipsや人生論、英語学習の話題など綴っていきます。

低迷し続ける日本人の英語力・TOEFLスコア

日本人のTOEFLでの平均スコアの低さは度々話題になる。今の日本は残念ながら北朝鮮よりもTOEFLスコアが低く、東南アジアの最貧国とほとんど大差ないスコアに甘んじ続けている。

スピーキングの平均スコアが世界最下位

スピーキングスコアの低さは世界でも最も低いグループになってしまっている。

日本よりもTOEFLの平均点が低い国はアフガニスタン・カンボジア・タジキスタン・ラオスの4ヶ国となっているが、それらよりもスピーキングの点数が低いのである。殆どの国でスピーキングのスコアは19〜20点前後に収まっている。日本は平均17点と、最下位グループの中でも突出して低くなっているのだ

TOEFLだけで日本人の英語スキルを語るのは乱暴かもしれないが、単純に言うならば日本人の英語を話すスキルはアジアの発展途上国や最貧国にも劣るレベルということになる。これは日本の長年の英語教育が失敗に終わった結果と言わざるを得ないのではないだろうか。

英語と日本語の距離の遠さも一因

日本語と英語は文法や語彙の共通点がほとんどなく、世界でも最も英語との距離が遠い言語の一つと言えるだろう。日本人が英語を身につけることで苦労するように、英語話者が日本語を身につけるときにも大きな苦労を伴うようだ。

アメリカの外交官向けの言語別難易度をみても、中国語・韓国語に増して日本語がさらに難しいという結果になっている。英語話者が日本語を身につけるには2200時間もの時間が必要なのだそうだ。

日本語は何故、どこが難しいのかー外国人から見る日本語のムズカシイ - 昭和考古学とブログエッセイの旅より抜粋

さらに日本語が多言語習得の足かせとなる点は、日本語の音の少なさにある。外国人が日本語を習得するときの難しさは多くの場合、ひらがな・カタカナ・漢字といった文字や読みの多様性に起因している。

日本語において音素は50音程度しかなく、これは世界的に見てもかなり少ないとされている。日本語自体は文法・語彙は複雑なのだが、発音規則は単純であり音素に乏しいのである。

外国語を学ぶときには必然的に日本語にない音ばかりを学ぶことになるためスピーキングの習得で不利となる原因になっている。

韓国と中国は着実にスコアを上げている

日本がほとんど英語で進歩しない中、韓国と中国は順調にTOEFLスコアを伸ばしてきている。日本よりも海外留学が盛んなことに加えて、将来的な国外脱出を目指して英語学習に力を入れる学生が多いからと思われる。

2015年TOEFL 日本Speakingセクション 世界最下位の衝撃 ① | グローバル教育解説|World Creative Education(ワールドクリエイティブエデュケーション)より抜粋

韓国語・中国語も日本語と同様に英語との距離が最も遠い言語であるのだが、そうした母語であっても学習を積み重ねることで英語が上達しているということがわかるのである。

語学学習においては日本が韓国・中国の後塵を拝しているのは揺るがぬ事実であり、彼らに大きく水を空けられる結果となっている。日本人が勤勉などと恥ずかしげも無く言う人がいるけれども、語学だけを見れば韓国・中国の連中のほうがよほど勤勉と言えるのではないだろうか

福沢諭吉も草場の影で泣いているに違いない

近代日本における英語教育の基礎を作ったのは慶應義塾の創始者である福沢諭吉であった。江戸時代末期、英語の辞書や教材さえもまともになかった時代、苦労してやっとの思いで英語を身に付け、幕府に随行して欧州や米国に渡ったそうである。

福沢諭吉は、世界における英国・米国の影響力の大きさを見て、英語教育の重要性に気づいたそうである。江戸時代末期、ほとんど洋書が国内になかった日本にあって、福沢諭吉が欧州や米国から洋書を持ち帰ったことによって日本人が英語を研究するチャンスが広がったのである。

しかし、残念ながら福沢の志も虚しく、150年以上経った今でも日本人は英語が苦手のままであり続けている。

福翁自伝 (講談社学術文庫)

福翁自伝 (講談社学術文庫)

参考

world-edu.com.sg

world-edu.com.sg

www.cieej.or.jp

toeflibt101.com