試される大地から

プログラミングのTipsや人生論、英語学習の話題など綴っていきます。

子供に『将来の夢』を持たせる意味があるのか

大人はやたらと子供に将来の夢を持たせたがるけれども、こんなに無意味なことも無いと思う。殆どの場合、夢は叶わないものだし、叶ったとしてもロクな物ではないからだ。

夢を持つことを煽るだけ煽ってフォローなし

子供に『夢を持て』という大人はなぜ、そんなにも夢を持たせたがるのか、僕にはまったく理解できない。

子供のうちくらいは夢を持っていたほうが子供らしいと思うからなのだろうか?子供が自然と夢を持つのなら別に構わない。だが、無理やり持たせることに意味があるだろうか。どういった理由にしろ親や教師の自己満足でしかなさそうではある。

いろいろな大人たちが『将来の可能性は無限大!』という無責任極まりないフレーズで子供を煽り立てる。実際は個々人の才能や性質によって可能性は限定されており、無限大の可能性などないのだが。

しかし、中学・高校を過ぎる頃になると将来の夢よりもまずは現実的な目標に修正するように求められる。親や教師たちは一体何のために子供に対して将来の夢を持たせようとしたのだろうか?

変に子供に夢を見せようとすることで、夢が叶わないと分かったときの無力感を増幅させているようにしか見えない。『夢を持て』とを無責任に煽って、その後ろくにフォローもせずにいきなり現実を突きつけることは詐欺と同じではないだろうか?

夢が叶っても・・・結局は退屈なルーティンの繰り返し

子供の頃は、男子であれば『パイロット』『電車の運転士』『スポーツ選手』といった夢を挙げる事が多い。いまはヒカキンの影響か『Youtuber』を挙げる子供もいるという。女子ならば『アイドル』や『ケーキ屋さん』といったところだろうか。

なんとなく面白そうという理由で将来の夢を決めるのだが、どれも実際になってみるとおもしろくないのではないだろうか。

旅客機パイロット・電車の運転士の場合

現代の航空機はかなりの部分が自動化されている。

高度が安定したら後はオートパイロットに切り替えてしまえば、パイロットの操作がなくともで目的地近くまでは到達できてしまうのだ。パイロットの出番は、空港管制塔との交信、離陸、着陸の時くらいなのだそうだ。

自衛隊の哨戒機や戦闘機、ヘリコプターのパイロットであればそう言った部分は少なくなるだろう。とは言え、旅客機パイロットがルーティンの色合いが強い仕事であることは疑いようがない。

電車の運転士も似たようなものだ。運転といってもすでに敷かれたレールの上を走るので、自分で好きにルートを選べる わけではないし、ダイヤといった運行スケジュールを厳密に守らなければならないのだ。

それだけではなく、朝早くあるいは夜遅くの勤務体系となることもあり、こうした不規則な勤務が体調に影響を及ぼす可能性は高い。

これらの仕事は最初のうちは目新しくて覚えることも多くて面白いかも知れないが、何年も続けるうちにすっかり飽きてしまうだろう。飽きてしまったとしても、給料や世間体がいいから辞める人が少ないというだけではないか。

Youtuberの場合

ヒカキンは今や日本一稼ぐYoutuberであろう。動画を見るだけの子供からしたら彼は遊びながらお金をもらっているように感じるのかも知れないが、言うまでもなく彼も苦労しながら仕事をしている人間なのである。

www.youtube.com

彼の場合は動画の編集も自分でやっており、動画を撮影した後は編集してYoutubeにアップロードするところまでをすべて担当していることになる。

これをほぼ毎日やるというのは一筋縄のことではないとわかるだろう。日によっては気分の乗らない日もあるだろうし、それでもネタ出しをして楽しげな表情をしながら撮影をしなければならない。

将来の夢が『公務員』の高校生は現実が見えているのかも知れない

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高校生の将来の夢の1位が『公務員』ということで、「もっと夢を持て」などの意見も出ることがある。でも、これは夢を見続けたとしても叶う保証がないということで至極現実的な選択をしている結果ではないだろうか。

夢でメシが食えるわけではない。夢は所詮夢、金を稼ぐためには現実的な選択が求められるのである。夢を追いかけたがために金に困るようなことになっても、誰かが助けてくれるわけではない。

高校生たちもその点は重々承知しており、『夢を持て』おじさんたちの戯言に踊らされていないという点は非常に良いことだと思う。

ただ、日本の財政が危うい以上は公務員という選択が将来に渡って必ずしも最適解とはならないかも知れないことには注意してほしいと思う。

ほとんどの場合、夢は邪魔でしか無い

夢が叶わなかったことによって子供に将来劣等感を抱くようになる可能性は否定できない。誰もが自らの夢を叶えられるわけではない。たとえ夢が叶ったとしても自分の抱いていた理想と現実がかけ離れているために、一気にやる気を無くしてしまう可能性もある。

世の中にはあってもなくても良いような仕事の方が圧倒的多数を占めている。何をどうやったって、何年も同じ仕事を続けていればルーティン作業にもなる。夢がかなった(希望の職につけた)からといって、変にやる気を出してみても、仕事を始めてみて仕事がつまらないものだと知ったときに心底ガッカリさせられるだけなのだ

人によっては夢を捨てきれず、自分に合った仕事がないかと転職を繰り返すようなこともあるだろう。でも転職をあまりにも多く繰り返すことはキャリア上の不利益になってしまう。だったら、初めから夢など持たないでいるほうがよっぽどマシだと思う

どんなに努力してスキルを高めてきた人間であったとしても、与えられる仕事のレベルは培ってきたスキルに資するものではないことがほとんどだ。

夢など持たなくても何の問題もない。持ったところで将来がいい結果になる保証などないのだから。

夢よりも金や待遇にこだわろう

夢なんてしょうもないものよりも、自分のできることの範囲内において、金や待遇といった目に見えるものにこだわるほうがよっぽどいい。どうせ本当に面白い仕事など世間には言うほどありはしない

金はいくら有っても困らないし、数値目標として定量化しやすい。どういうスキルをつければカネになるか、長期間飯を食えるか、稼いだ金でどんなやりたいことをやるかを考えるほうが漠然とした夢を持つよりも有意義である。

実際、仕事そのものよりも仕事で稼いだ金をどう使うか、身につけたスキルでどうキャリアを育てていくか、余暇をどう過ごすかということを考える方がよほど楽しいものなのだ。

参考

gendai.ismedia.jp

biz-journal.jp